11月27日(金)は北海道大空町の東藻琴(ひがしもこと)高等学校の皆様(2年生徒14名、引率先生3名)が来社されました。
八代郡氷川町の友好町であることから、氷川町農業振興協会より「い草(畳表)の流通等について」の研修依頼を受け、現在の産地状況や産地問屋としての役割、また弊社の業務内容についてご紹介させて頂きました。
◎日時:令和2年11月27日(金)9:30〜11:30
◎研修場所:肥後物産2階研修室、倉庫案内
◎研修内容:い草(畳表)の流通等について
1.会社紹介
2.産地概要
・現状と課題、対策の概要
3.流通について
・流通機能について
・産地問屋の作業・販売
4.品質の見分け方
5.倉庫見学
11月中旬となり、産地ではい草の植え付け時期となってきました。この時期の生産は、およそ2割のポット栽培の生産者が植え付け作業と並行して製織を行う他、い草原料を仕入れて製織される織り専門業者の出品が12月中旬まで中心となります。
新草の品質ですが、6月後半の刈取り当初は、「い草の長さ・実入りも概ね良い」との話しで、7月の普通刈りから晩刈りに掛けても良い品質となるだろう。との見方がありました。
ところが梅雨に入り、7月4日の「令和2年7月豪雨」、また約10日間続いた降雨により、草丈は長く伸びたものの、日照不足から実入りが難しい状況で刈取りが進み、普通刈から晩刈りの、ひのみどり・ひのはるかにおいては、新草の出始めの畳表では柔らかい草質や根白が目立つ傾向となりました。
通信6-7月号でカビ対策を特集しましたが環境の違いもあり、そのまま取り入れる事は無理もあるかと思います。また8月になっても一部で施主からカビの件で問い合わせがあったとの事で、もう少し役立つ情報はないかと、この件でい草や湿度などに詳しい方にご意見を求めましたところ、いくつかの事例をお話し頂きました。そこで過去の事例とともに、新たにご紹介したいと思います。
まず通信6月号では昔のNHKのカビ対策特集番組で雨の中でも窓を開けて風を通す屋久島での例、通信7月号では私の家(松永)の例を紹介しましたが、一般には少ない事例でもありまだ説得力に欠けるものかもしれません。
梅雨時期は部屋の中の湿度より外気の湿度が高い感覚であり、それを取り込むのは湿度が高まるだけでカビ対策には逆効果と思われるのが一般的と思います。
締め切った部屋にクーラーや除湿機、扇風機などで空気が淀まないようにすれば良いのですが、1日の大半をそのような対策をとれるところは少なく、これが原因でカビ発生に結びついているように思います。
「窓を開けて、こまめな掃除をすればカビは発生しない」という経験から雨でも窓を開けて換気していますが、人に話すと「特殊な例だね」「うちの地域では通用しない」という反応で、そうなのかもしれません。