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肥後物産通信10月号「平成29年秋季産地研修報告(概要)」

 品評会の日に合わせて10月15(日)〜16日(月)に最高級品の見学と見分け方を中心とした研修会・講演会・展示会を行いました。

 (概要)

◎日時:平成 29年 10月15日(日)~ 16日(月) 

◎目的:農林大臣賞受賞品はじめ品評会製品を見学する事で品質の説明により幅を広げ、お客様への価値提案力を高める

◎品質勉強会(初日) 参加者:32名(定員)

◎福島様による講演会(2日目)

演題「熟成表と無染土表を扱う私の体験談」

講師: 福島 潤一郎 様 

 (株)たたみ工房福島 代表取締役社長

参加者:54名

◎展示即売会(2日目)

熊本の最高級品を展示

参加者:畳店様78名・生産者様36名の計114名


 初日は研修会定員の32名で農林水産大臣賞の作品の見学など行い、2日目は熊本の(㈱)たたみ工房福島、社長の福島様をお招きして「熟成した畳表の価値」や「泥染めをしていない畳表」の提案について講演会を行いました。参加者は54名となり会場は満席で立ち見となり、多くの方にとって大変関心の高い講演内容でした。

 福島様には、産地研修を始めた初年度(5年前)より、熟成した畳表の価値についての資料を快く提供して頂き感謝しています。

 

 過去5年のこれまでの研修に参加された畳店様からは、「青味がなくなっても安く売る必要はなくなり自信をもって提案出来るようになった」とのコメントも多く頂き、また、この事より「高級品も少し在庫しようと思う」と在庫と販売スタイルに変化が見られるようになりました。

 また「泥染めをしていない畳表」については、「これからの若手生産者や後継者にクリーンな作業環境を普及させて、い草を作り続けて頂きたい」との思いから、弊社では昨年より1件の生産者に作ってもらっています。販売する中で、弊社営業より特徴など言葉では説明しても仕入れる方には不安な面があったと思います。

 そこで実際に無染土の畳表を数多く使用した実績のある福島様にお話を頂き、無染土表を広め、その事が生産者にとってクリーンな作業環境へとなり、産地の維持につなげていきたいとの思いより行ったものです。

 福島様には、これまでの独自のノウハウの公開もありましたが、産地のためという事でお話頂きました。参加者の皆様の商品提案に役立てて頂き、それが回りまわって産地の若手のため、産地の維持につながればと思います。

 その後は本間と五八ひのさらさ約20数点を中心に並べ、普段あまり見ることがない熊本の最高級品を見て頂く事で、施主様から最高級品の依頼があった時に役立てて頂くことを主な目的に展示即売会を行い、生産者の方も応援に来て頂きました。

 全日本ISO畳振興協議会様の研修とも重なり、参加者は畳店様が78名、生産者が36名とおかげさまで多くの方に来場頂きました。

 最近は畳店様が熊本にいらっしゃる方が増えましたが、生産者の方も、畳店様の現場の声を聞く事が大事に思います。お互いの現場の事を理解しあって、必要とされる産地になるようこれからも努力していきたいと思います。

 

(概要は以上となりますが。頂きましたアンケートをまとめた報告が「アンケートまとめ」として続きます。)