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肥後物産通信11月号「大空高校農業研修 来社報告」

手植え風景(11月15日)
手植え風景(11月15日)

■産地状況

 11月中旬となり、い草の植え付けが始まりました。約2割のポット栽培生産者(21.6%)は植え付けと平行して畳表生産を行われますが、手植え(27.9%)、カセット式(50.5%)栽培のところでは、植え付け作業が終わる12月中旬頃まで生産は休止となります。

 市場では約7割が新草に切り替わりました。品質面では、ひのはるかが今年初の大臣賞となり、例年より実入りの良い品物が見られます。

新草は全般に草丈が短い傾向で、新草割合が更に増えてくると、上物の供給不足が進む気配です。

 

■売れ行き

 緊急事態宣言・まん延防止措置期間が明けた10月から一般個人需要も出始め荷動きは活発となりました。11月に入り少し落ち着いてきた感はありますが、販促活動(チラシ・DM・SNS発信等)の熱心なお店では、現在も忙しいと聞かれます。

毛羽立ち事例
毛羽立ち事例

■化繊糸の毛羽立ち事例について

 冬場など比較的、空気の乾燥した時期に発生しやすいようです。「畳表から糸が出てきたのではないか?」等の問い合わせにはこちらを参考にして頂ければと思います。
 

「2007年3月通信 毛羽立ち事例」

 

研修風景
研修風景

■大空高校農業研修 来社報告

 11月13日(土)は北海道より大空高等学校の皆様(2年生徒22名、引率先生4名)が来社されました。

 

 八代郡氷川町の友好町であることから、氷川町農業振興協会より「い草(畳表)の流通等について」の研修依頼を受け、現在の産地状況や産地問屋としての役割、また弊社の業務内容についてご紹介させて頂きました。

品質の見分け方
品質の見分け方

◎日時:令和3年11月13日(土)9:30〜11:30

◎研修場所:肥後物産2階研修室、倉庫案内

◎研修内容:い草(畳表)の流通等について

 1.会社紹介

 2.産地概要

 ・現状と課題、対策の概要

 3.流通について

 ・流通機能について

 ・産地問屋の作業・販売

 4.品質の見分け方

 5.倉庫見学

チャレンジ
チャレンジ

 倉庫内、作業見学では、「高級品を保管している倉庫と中級品の倉庫では、高級品の倉庫がいい匂いがするんですね」といった意見がありました。私達は気づきませんが、非日常である高校生の皆さんには、匂い(香り)の違いも敏感に感じられたようです。

 

 

  次の時代を担う若い世代の皆さんに、自然素材であるい草の質感や畳表品質の違いを知って頂き、将来マイホームを建てるといった機会には、床材として国産畳表を選択して頂ければ嬉しく思います。この度は来社頂きましてありがとうございました。

令和2年2月研修風景
令和2年2月研修風景

■2月産地研修予定のご案内

 来年の2月に産地研修を予定しています。

 日時は、第1回:令和4年2月4日(金)~ 2月5日(土)

     第2回:令和4年2月11日(金)~ 2月12日(土)

 です。正式な案内は12月に予定しています。ぜひご参加ください。