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肥後物産通信12月号「産地維持には需要を上げる」

植え付け後のい草 12月10日撮影
植え付け後のい草 12月10日撮影

■産地状況

 植え付け作業は8割程済み終盤となっています。今年は苗不足の声も殆ど聞かれず、11月中旬からの苗堀り時期の天候も良かった事から、作業も順調に進んだところが多いようです。また肥料や経糸などの経費高や高齢化による栽培面積・農家戸数の減少が気になるところですが、来年2月頃には調査報告があると思います。

 

「生産者と畳店 意見交換会」資料より
「生産者と畳店 意見交換会」資料より

■産地維持には国産需要を上げる

 出張の際などに、産地に思いのある畳店様とお話させて頂くと、「生産者の方々が今後もい草栽培を続けていくうえで、我々は今よりどれくらい高く買えばいいのか?」「高くなっても使うので続けてほしい」など、有り難い声を頂きます。

 このような声に応えるためにも、産地の問屋として出来る限り産地維持につながる対策を行っているところです。そして皆様と出来るだけ方向性を同じくすれば成果につながりやすいのではないか?と考えます。

 私たちの考えとしては、お互いの存続には「国産畳表の需要を上げる」事ではないかと考えていますが、また皆様のご意見もお聞かせください。 

「生産者と畳店 意見交換会」10月産地研修会風景
「生産者と畳店 意見交換会」10月産地研修会風景

 また、この「需要を上げる」といった考え方については、10月産地研修において、来場された生産者約40名と畳店約40名の皆様と意見交換した際に、「産地存続のために」と題し、スライド資料としてまとめ、この内容に沿って進行しました。参考までとなりますが、以下よりダウンロードしてご覧頂ければと思います。

 

◎意見交換会概要

 急激な経費の高騰など産地の実情について、生産者と直接、意見交換して、お互いがこれからも存続できるよう繋げたいと思い実施しました。進行方法として、資料より概要説明後→質問・意見交換という流れで行いました。

 活発なご意見が続き、予定時間を超えてしまいましたが、「産地の生産現場と畳店の販売状況と、お互いの状況の共有」ということでは成果につながったと思います。

  1. 産地・消費地現状について(30分) 
  2. 流通の現状について(20分)
  3. 対策紹介と質問・意見交換(30分)

 

ダウンロード
10月産地研修「生産者と畳店 意見交換会」資料の一部
産地存続のために.pdf
PDFファイル 1.7 MB