畳表は天然の植物(い草)で織られていますので、使用している間にだんだんと退色(緑色が薄くなる)していき、今度は飴色(あめいろ)になってきます。
普通、植物の葉緑素の緑色は、刈り取ってから日光に当たったり、空気に触れると、みるみる退色してしまいます。
ところが泥埃の回答のところで述べているように、い草の緑色は泥染めの効果によって長持ちします。
それでも本来、緑色の色素は日光や空気に弱いので、だんだんと日焼けして、退色して行くのは残念ながら完璧に防ぐことはできません。
ただし畳の退色と畳表の品質には、ほとんど関連はありません。
逆によい畳ほど、年月がたてば艶のあるあめ色に変わっていきます。