新草の特徴・品質について生産者に聞いてみました。今年は豊作年となり、全般に長く実入りが良いとの声が聞かれました。
要因として
- 5月の新芽の出芽時期に天候が良く、出芽が順調だった。
- 晴天が続き一時は伸び悩んだ時期もありましたが、梅雨に入り一気に新芽が伸び上がった。
- また1株当りの新芽の茎数が多く、7月初旬以降の晴天で実入りが良くなった。
があげられます。
一方で、7月3日の台風3号の影響でい草が倒伏した田圃もあり、一部の圃場では根白が上がってしまったところがあります。
今年の生産傾向として、豊作である一方、生産農家の減少が約1割あるため生産枚数そのものは減少しますが、長い草の割合が多い事から本間と五八麻綿Wの上物の割合が多くなると思われます。
◎新草の特徴として
- 全般に実入りが良く、長い草の割合が多い（一部、台風の影響で根白のある田圃もある）
- 収量が平年作の2割ほど多い。
- 新品種の涼風の作付面積が44％（昨年25％）となった事で、涼風の畳表が多く生産される一方で、ひのみどりは面積が減った事で、生産枚数は少なくなると思います。
生産者の声
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地区：龍峰地区 I氏 （作付160a）
品種：ひのみどり
長さ：160cm前後
硬さ（実入り）：良い
収量：平年より2割多い
根白：台風後、少し見られる
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地区：宮原地区 A氏 （作付205a）
品種：涼風65a ひのみどり140a
長さ：150～160cm
硬さ（実入り）：台風後、最後の刈取り田圃では少し柔らかい。
収量：平年より2割多い
根白：最後の田圃に見られる。
その他：涼風に少し花があった。
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地区：竜北地区 U氏（作付160a）
品種：ひのみどり160a
長さ： 160cm
硬さ： 良い
収量：平年より２割位多い
根白：台風後、かなり見られる(80a)
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地区：日奈久地区 K氏（作付60a）
品種：涼風60a
長さ： 160〜170cm
硬さ： 硬かった
収量：平年より1割程多い
根白：長く伸びた田圃は少しあると思う。
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地区：鏡地区 I氏（作付210a）
品種：涼風100a ひのみどり110a
長さ：155～170cm
硬さ（実入り）：全般に実入りは良かった。
収量：平年より約2割多い
根白：最後の田圃（ひのみどり）に一部ある。
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地区名：金剛地区 T氏（作付110a）
品種：在来種
長さ：160〜170cm
硬さ（実入り）：昨年より硬い。
収量：1割増
根白：台風後の刈取りでは若干あると思います。
その他：折れたい草の選り出しや、製織時のイ切れが気になります。
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地区名：千丁地区 H氏（作付110a）
品種：ひのみどり
長さ：155cm前後
硬さ（実入り）：草先までの実入りも良かった。
収量：1割増
根白：ほとんどない。
その他：い草の色あいでは理想に近いものが収穫できた。
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5月24日撮影
6月14日撮影
6月24日撮影
7月4日撮影
