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肥後物産通信2月号「平成30年第1回 産地研修報告」

製織体験
製織体験

 今年で6年目となる産地研修第1回は東北、関東、東海、九州より10名の畳店様が来社されました。

 初日の研修会では基本コースは品質の見分け方の習得を行いました。

 応用コースは基本コースで得た知識を生かし、実際に価値の違いが伝わり結果的に品質の良いものが売れていく「仕組みづくり」です。

 これまでの応用コースにおいて、品質の良い物が選ばれるための取り組むべき成功要因はほぼ同じ内容になりましたので、良いものが売れていくためのひな型を設定し、各項目をレベル0〜5までに分けたメニュー表を使って、それぞれのお店ごとにどうなっているのか、データを入力して頂きました。

それを参加者ごとにグラフ化し、課題を明確にして取り組む実行計画書作成を行いました。

 

基本コース
基本コース

  また今回は研修参加2回目以降の参加の方を対象に、ワンランク上の商品販売率はどうなっているのかアンケートを行いました。結果は今回は平均で44%アップでした。

 

 2日目の体験は実際に畳表を製織してもらい、同じ織機で織っても、それぞれの生産者の工程や手間のかけ方による品質の違いを体験しました。

 

 

 この度の製織体験にご協力頂きました、橋口様、森野様、岩井様、また研修会・製織体験において、より深い専門知識を紹介頂きました森崎様、JA八代 い業センター長の谷川様には大変お世話になりました。

応用コース
応用コース

◎実施日:平成 30年1月26(金)〜 27日(土)

◎参加者:10名

◎目的:トップクラス生産者の製織作業を体験する事で品質の説明により幅を広げ、お客様への価値提案力を高める

◎目的の達成度(平均 92.7% アンケート集計)

◎研修参加2回目以降方対象のアンケート

研修参加後のワンランク上の商品販売率(平均 44%アップ アンケート集計)

◎研修内容

 1、品質勉強会(基本コース 4名、応用コース 6名)

   基本コース:品質の見分け方の習得

   応用コース:取り組むべき課題の実行計画書作成

 2、生産者の製織作業体験、圃場見学

 

岩井様での体験風景
岩井様での体験風景

<コメント>

基本コース

・今回初めて研修に参加させて頂き、改めて勉強しないといけないと思いました。初日は基本的な事を学び、2日目は製織体験をさせて頂き、大変貴重な時間を過ごさせて頂きました。それと同時に参加者の方々の知識の広さ深さ、経験の豊富さは本当に勉強になりました。この経験を活かして、これからの仕事をできたらと思いました。(熊本県 S畳店)

 

・2回目の研修会参加でした。製織体験をする事で、い草の選別の大切さがわかりました。選別の作業を楽にする為にはいい原料作りが大事だという事も学ぶことができました。畳表の仕上げ作業では農家さんの仕上げテクニックを学べたので良かったです。店に帰ったら実践したいです。(岩手県 I畳店) 

森野様での体験風景
森野様での体験風景

 ・自分が今までにおぼろげに考えていた畳表の生産全工程において具現化された内容で資料やスライドを使い分かりやすく説明していただきました。そのお陰でい草の生育から製織までの農家の皆様のご苦労と、仕上がりに至るまでの具体化された内容で、自分の畳表を「見る目」と云うのが色々な意味で変わりました。これは自分が畳を仕上げていく上で、仕上がりに大きく影響し、私のお客様に最大限に還元していきたいと思います。(岐阜県 I畳店)

 

・初日勉強会では品質の良い畳表の見分け方が各講師の分かりやすい説明で、とても勉強になりました。製織体験では橋口さんの素晴らしい仕事を見て体験し、勉強になりました。いつも、当たり前のように使っている畳表の見方が変わり、生産者様の苦労や仕事ぶりを感じれた貴重な体験でした。(岩手県 T畳店) 

橋口様での体験風景
橋口様での体験風景

応用コース

・今回も良い体験をさせて頂きありがとうございました。勉強会では点数方式にする事で自分の店に何が足りないか大変良く分かりました。足りない事を今後少しづつでも達成していきたいと思います。製織体験では農家の大変さを知る事ができました。大事に育てたい草を、自分も大事に扱いお客様に薦めていきたいと思います。(大分県 N畳店) 

 

・製織体験では選別の細かな所から非常に気を使っている事で仕上がりの良さに繋がっている事がわかり大変勉強になりました。(岩手県 A畳店)

 

・目標、目的を立てるだけでなく、行動に移す計画を立てる大切さがわかった。良い畳表を扱う(売る)意識が変わり、今までお薦めしていなかったさらさクラスの畳表を売るためのコツがわかった。(佐賀県 T畳店)

製織体験で織った畳表
製織体験で織った畳表

・今回の勉強会で自店の強み、弱みがある程度理解できた。これを元に優先順位を決め、実際に行動してみたいと思います。(千葉県 T畳店)

 

・毎回来る度に色々な事が吸収できます。やはり知っているようで知らない農家の苦労や畳表ができるまでを知る事で、自分のなかの知識やお客様への説明を自信を持って出来るようになりました。次回も来ます。(愛知県 S畳店)

 

・初日勉強会では自分のできてない事、またやらなければならない事が明確化できた事が良かったが、自分自信あまり準備ができていなかったので、もっと質問など、意見などが言えれば良かったと反省した。製織体験ではいかに農家さんが大変な工程をすることで表が作られているかを知ることができて、自分がその工程を少しでも体験できたことは、お客様により良い畳表を紹介するうえで熱意が今まで以上に加わると思う。(岩手県 T畳店)