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肥後物産通信10月号「頂きましたご質問より」

10月の産地研修申込時に頂きました品質に関してのご質問をQ&Aとしてお知らせします。

Q:遅刈り1番草は耐久性はあるが、退色に黒筋が入る傾向があると思います。いかかでしょうか?

A:1番抜きの選別い草の品物に黒筋が発生するのであれば、この選別された原料に古芽(生まれの早い芽)が混じっていると考えられます。
ご指摘のように早刈りの原料より遅刈りの方が実入りが良く、耐久性のある畳表ができると思いますが、黒筋の発生については、生産者により選別の長さや、施肥などの育て方で生育状態に違いがありますので、古芽が混じる事が考えられます。
また、以前い業研究所に在籍された先生に相談したところ、1つの原因として先刈りの時期を言われました。先刈りの目的の1つとして、古芽にダメージを与える事で、新芽の成長を促す効果がありますが、早刈りの田圃と同じ時期に先刈りを行うと、遅刈りの田圃は生育が遅い分、古芽がカットされない事で、長く伸びることになりかねないようです。

Q:農家さんによっての品質の違いはなぜおこるのか?織り機は同じだと思うのですが?それともい草の育て方?選別?


A:ご指摘の通りい草の育て方や選別などで品質は違ってきます。他の作物でも同じと思いますが毎日田んぼを見廻ることで、その時のい草がどういう状態か、のどが乾いているのか、お腹が減っているのかを察する力と適切な対応が出来るかで品質に違いがでてくると思います。例えば、い草が成長し始める4月頃の管理では、肥料を与える日は「この日しかない」というほど、気を使われる生産者もいらっしゃいます。
 また製織においても確かに織機は機械であり同じであっても、機械にかけるまでに様々なプロセスがあり、その1つ1つの過程で手間を惜しまず行われるかで品質の違いが表れてきます。また機械まわりの掃除やメンテナンス、湿度計で空気を把握して製織するか、日干しの時間管理など様々に気を使われながら生産される方がいらっしゃいます。2月は畳表の製織見学を含めた産地研修を行っていますので、その機会に生産現場を見学して頂くと参考になると思います。

Q:イ草についての質問。中国産と国産の違いを教えてください。とくに中国産四川の上物の畳表はキレイにみえます。2つの質問ともエンドユーザーに納得できるようにしたいです。


A:畳表の品質の見分け方は産地の違いにかかわらず、草質や加工技術により左右されますので基本的に同じであると考えます。粒揃いが良くて実入りが良ければ品質は良いと思います。違いとすれば熊本県産は約9割が無着色となっている事と、産地が違う事で、い草栽培の過程で使用される肥料や農薬に違いがあると聞きます。熊本県産であれば、国や熊本県が認可した農薬が決められており、生産者の方々もその基準に添って使用されています。これにより、毎年JAが行う残留農薬検査でもい草からは人体を害するレベルの成分は検知されず安全性は高いのではないかと思います。


Q:専門的な用語の説明されたものなどがあると助かります。

A:研修前にわからない用語などをお知らせ頂ければ、説明や返答を用意しておきたいと思います。また研修時の説明にわからない用語がありましたら、その際はご遠慮なくご質問して頂ければと思います。
◎参考サイト
・先刈り以降の芽の出方についての説明を行いますので、下記の植付から刈り取りまでのビデオを事前にご覧頂ければ当日はより充実したものになると思います。
 http://www.higobussan.co.jp/kumamoto/igusa_video.php
・これまでの研修時のQ&Aです
http://www.higobussan.co.jp/blog/2013/05/5qa.html
http://www.higobussan.co.jp/blog/2013/06/post-46.html
http://www.higobussan.co.jp/blog/2013/10/10qa-no3.html
Q:草の品質の違い、折り方のよしあしの見分け方がいまいちわかりません。

A:この度の産地研修(品質勉強会)が、この違いをご理解いただくプログラムとなっております。この機会に解らない点は、ご遠慮なく質問してください。