新しい畳には泥のようなほこりが付いているのはなぜ?

使う際には、ほうきではいてぞうきんでから拭きしてお使いください。

い草を刈り取って乾燥する前に、染め土を水に溶いた液で泥染めという作業をします。

 

その時にい草の表皮に付着した染め土が泥埃(どろぼこり)に見えるのです。

 

これは埃に見えますが、この泥染めをする事で、い草を早く均質に乾燥することが出来るのです。

さらに泥染めをすると、い草の色素(葉緑素)・粘り・弾力性・艶が保たれたまま、畳表として使用できる利点もあります。

 

最近では泥染めをしない(染土を付けずに乾燥したい草で製織した)畳表も作られていますが、染め土を付けて乾燥したい草に比べると、格段に粘り・弾力性・艶に欠けるので、畳表の耐久性は勿論のこと、使用しているときの色・艶に差がでてきます。

 

このように、畳表の表面に付いている泥埃に見える染土は大事な働きをしているのです。