1月19日(木)に若手を中心とした生産者33名と「新春情報交換と加工講習会」を行いました。昨年は「仕上げキズ」防止のための畳表仕上げ講習会を行いましたが、今年はその次にクレームが多い「色違い」防止の方法について学ぶ事を主な目的としました。
最初に、弊社より現在の畳表の流通事情・主なクレーム等を報告した後、早川猛様より、色違い(色段)等を発生させない為に実践されている作業工程を紹介し、質問を交えながら品質についての考えを発表して頂きました。参加された皆さんから次々と質問を頂き、予定した時間もあっという間に過ぎました。
研修会後は早川様ご夫妻の天皇杯受賞を祝い、祝賀会を兼ねた懇親会を行いました。ここでも若手の方々と今後の農業経営に対しての姿勢など、活発な意見交換が出来ました。
◎実施日:平成 29年1月19日(木)
◎参加者:33名
◎目的:参加者それぞれのブランド力を高め、価格安定につなげる
◎内容:
1.畳表の流通事情(卸組合の取組み・公正競争規約に伴う流通の変化)報告
2.現在の主なクレーム等(仕上不良・色違い・ロール型)報告。
3.早川猛様より色違い等をなくすための改善策について技術指導
(品質向上についての取り組みや考え方など意見交換)
4.評価の高い涼風やレベルの高い畳表の見学
◎アンケートでのコメントより
- 加湿の時間や、やり方を変更したいと思います。
- 今回の勉強会は今から経営していくうえで大変役に立ちました。
- イ草を織機にのせたら、織機の異常がないか確認する癖をつける。
- 仕上げ傷をできるだけ出さないよう取り組んでいきたい。色違いを出さない管理をしていきたいと思った。
- 湿度に気を付ける点をもっと具体的にする。
- 自分の家の仕事を覚えないとまったく分からない事が分かりました。
- 明日から加湿時間や場所についてしっかり考えます。
- 早川さんの細かな畳表に対する気遣いを改めて知り、お手本にしていきたいです。
早川様には、独自の高い技術を公開・指導され、今回も大変お世話になりました。
また受賞された天皇杯をご持参頂き、誠にありがとうございました。
「この天皇杯はこれまで頑張ってきた、い草農家や関係業者、皆で頂いた賞だからね」と早川様より頂いた言葉を、とても嬉しく感じました。
弊社では今後も産地の若手・後継者育成に少しでも役立つ取り組みを行っていきたいと思っています。
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