◎勉強会の趣旨
この勉強会は2015年に数名の生産者の方と「後継者が育つ産地にするために出来る事から活動しよう」という事で始めた勉強会です。これまでの活動は、
- 第1回目は2016年に早川猛様のところで加工講習(市場における価格差は織りと仕上げの要因が大きく、熊本において織りと仕上げではトップであり、農林水産大臣賞を3度も受賞された早川猛様にそのノウハウを伝授頂きました)
- 2017年は反収を上げる計画書作成で4回の勉強会
- 2018年は、その成功要因の1つ、「問屋が良いと思う品と生産者が良いと思う品の方向性を合わせる」で畳店様向けに行っている見分け方の内容を見て意見交換でした。
今年の内容は、近年の温暖化による気温上昇の影響からか「ひのみどりの苗は枯れやすい」という声が多く聞かれ、昨年も「もっと栽培したい」という声がある中、枯れて断念せざるをえなかった事がありました。
一方で、ひのみどりを枯れないよう毎年上手に栽培されている方もいらっしゃり、それぞれの圃場など環境は違っても、うまく栽培するポイントがあると思います。
今回は、上手に栽培されている生産者で萩平成一様より、その栽培のノウハウを参加される生産者の皆様に公開して頂き、品質向上につなげる事を狙いとして行いました。(萩平様は平成4年 熊本銘柄確立研究会発足時、副会長を務められ、高品質な畳表生産に長年取り組んでこられました。平成27年品評会では、い製品の部で農林水産大臣賞を受賞されたほか、昨年は原草の部で熊本県知事賞を受賞されております。)
また事例発表をもとに、環境は違っても共通する栽培のポイントなど、ひのみどりの品種開発に関わられた、元い業研究所の森崎様よりアドバイスを頂くといった勉強会を行いました。
(森崎様は熊本県職員として、県普及所、熊本県い業研究センターに長年務められ、ひのみどりのブランド確立では、検査規格の設定など、第一人者として、生産者の皆様と一緒に、熊本産畳表の品質向上と普及に貢献されました。)
◎勉強会
- 日時:5月18日(土)15:00 ~ 16:30
- 場所:肥後物産(株)2階会議室 (八代市千丁町新牟田179)
- 目的:ひのみどり育苗の技術向上、販売状況情報交換
- 参加者:34名
- 内容
- 販売状況など情報交換会
- ひのみどり育苗の勉強会
今回の活動内容においても、1月に熊本県藺製品卸商業協同組合で行いました、産地が良くなるための成功要因にのっとり行いました。
この成功要因はそれぞれの問屋や生産者、団体で行うことが記載されており、弊社として出来る事として成功要因の6番と7番を行ったものです。他の要因においては、団体で行った方が成果が出やすいものですが、これからも出来ることから行っていきたいと考えています。
コメントをお書きください