肥後物産通信7月号「令和4年夏季産地研修 第1回報告」

　約3年ぶりの刈取り研修は、関東、中国、九州地方より11名の畳店様が来社されました。そのうち4名の方は今回初めての研修参加で、後継者の方や以前参加された畳店様の社員の方でした。体験当日は猛暑日で大変暑い中での作業となり、生産者の方々のご苦労を実感した1日となりました。

　生産現場での体験に協力頂きました、岩本様、早川様、上本様、宮下様には大変お世話になりました。

　新草の草質ですが、刈取りが始まった6月時点では少し短いという声があり、また梅雨明けが6月28日と観測史上最短となった事で、その後の生育が心配されましたが、7月に入り徐々に回復して、長さ・収量ともに平年並みとなってきたようです。また、全般に実入りが良く硬質で、根白も少ないと聞かれますので、品質の良い畳表の生産が期待できそうです。

◎実施日：令和4年6月30日（木）～ 7月2日（土）

◎参加者：基本コース 11名、応用コース8名

◎目的：生産過程を体験する事で品質の説明により幅を広げ、お客様への価値提案力を高める

◎満足度（アンケート集計）

・品質勉強会：100%

「□満足100%　□やや満足75%　□どちらともいえない50%　□やや不満25%　□不満0%」

・刈取り体験：100%

「□満足100%　□やや満足75%　□どちらともいえない50%　□やや不満25%　□不満0%」

・ワンランク上の商品販売率：83％（研修2回目以降の方対象アンケート集計）

・応用コース：100％

 「□満足100%　□やや満足75%　□どちらともいえない50%　□やや不満25%　□不満0%」

◎研修内容

　１、品質勉強会

　　　基本コース：品質の見分け方の習得

　　　応用コース：商談シーンの検証

・今回の研修を通じてい草の事を全然解っていなかったなと気付きました。

また刈取り体験も慣れていないせいか体に堪え大変でしたが、生産者を身近に見て、い草にかける「想い」や仕事にかける「情熱」を感じる事ができ、とても有意義な研修でした。 （I畳店）

・２回目の刈取り体験をさせて頂きましたが、生産者の製造過程を聞いたり、体験して、とても大変な作業で、生産者の想いなどをお客様にお伝えしていきたいと思いました。（山口県　K畳店）

・ヒゲの長さと品質の関係において認識の違いがあり、１つ見直ししないといけない。体験では改めて刈取り等の仕事の大変さ！身を持って体験できて、生産者の苦労を再認識しました。（東京都　O畳店）

・勉強会は以前リモートでの参加はありましたが、現物のい草を使った勉強会で良く理解できました。（千葉県　M畳店）

 ・同じ長さの草で根の長さが長い物と短い物による品質の違い、同じ長さの草の場合、ヒゲの長さだけでは決まらない。という事をサンプルを見て説明して頂き、改めて実感いたしました。

刈取り研修では生産者から産地の現状、想いを熱く語って頂き、今後も産地を盛り上げて行かなければと思いました。
最後に昼寝の時間は必要ないと思います。その時間は他に有効的に使って頂きたいです。（埼玉県　G畳店）

・暑かった。。生産者の皆さんに頑張ってほしいです。（鹿児島県　N畳店）

・良い畳表を薦めるにあたって、お客様に納得して頂ける説明を自信を持って出来ないと販売できないと思いました。今回でより詳しくお客様に説明できるようになったと思います。

刈取り体験は、高天気もあって生産者の大変さが身に染みて理解ができました。生産機械の製造中止や農家戸数の減少、明るい話題がありませんが、自分が出来る事、自信を持って適正価格で販売する事を実行する事だと思いました。（大分県　N畳店） 

応用コース（3日目自由参加）参加者：8名

・他県の畳屋さんの商談を聞くことができ、自分自身の客観視や「もっとこうした方が良いのかもしれないという気付きを沢山得る事ができました。商談という極めて限られた時間で、お客様と自分の距離を縮め、「この人なら大丈夫」と思ってもらえるよう、また、お客様に不信感を与えないよう商談レベルの向上を図っていきたいと思います。（I畳店）

・毎回気付くことがあり良かったです。（鹿児島県　N畳店）

・自分の商品説明や話の持っていき方などが全く出来ていない事が実感できました。商品の提案力等を身につけていきたいと思いました。勉強になりました。（山口県　K畳店）

・いろいろな情報をいただきました。また参加させてもらいたいです。(東京都　O畳店)

・自分のツールの拡大に大きく役立つ事が出来た。説明する事の大切さ、良い物を薦める事が出来る。（大分県　N畳店）