背景

これらの背景として、年々縮小する産地の事情があります。特に今年度の作付け面積は25%減少し、農家戸数も16%減少しました。
このままでは、今後も急激に減少する事が予想されるため、このような対策が行われることになったと思われます。
一方で、私たち産地の当事者は、自分たちで解決していこうという意識を持ち、行動する事が重要と考えています。誰かが解決してくれるという意識は衰退への道を歩み、被害者意識になってしまうように思います。自分たちの業界だけでなく、他の業界でも厳しい状況のところもあると思いますが、このような中で成功している事例に学び、産地として解決への方向性を合わせていきたいと思います。
成功モデルに習う

私たちが現在、成功事例としてモデルとしているのが、今治タオル産地の復活です。この産地の復活は、佐藤可士和氏の本によると、「”自らの本質をつかんで研ぎ澄まし、きちんと伝える”という処方箋に従って元気を取り戻した」と言われます。
自らの本質とは「安心・安全・高品質」であり、これを産地として研ぎ澄ますということ。「きちんと伝える」とは、熊本産畳表のどこが良いのか?高級品と下級品は何が違うのか?を買う人に分かりやすく伝える事と考えます。これまで産地での研修会や消費地に出向いての研修会など行ってきましたが、まだまだ取り組みとして足りない事を感じています。皆様の声を聞きながら、これからも対策を実行して行きたいと思います。
コメントをお書きください