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肥後物産通信3月号「熊本県いぐさ・畳の振興に関するお知らせ」

熊本県議会ホームページより
熊本県議会ホームページより

 熊本県議会より「熊本県いぐさ・畳の振興に関する条例(仮称)」素案にかかるパブリックコメントの実施についてのお知らせです。


 熊本県議会い業振興議員団(会長 坂田孝志)は、本県のい業及び日本の伝統文化の原点である畳文化を守り、将来にわたり、いぐさ・畳産業が維持・存続・発展していくための条例の検討作業を進めてまいりましたが、このたび、条例の素案をとりまとめました。

 「今後、広く県民の皆様のご意見をうかがい、よりよい条例にしたいと考えます。つきましては、ぜひ御意見をお聞かせください。」と、ご意見を募られています。

 

詳細につきましては、こちらを御覧ください。

また条例案はこちらです。

 

 

背景

農家戸数推移
農家戸数推移

 これらの背景として、年々縮小する産地の事情があります。特に今年度の作付け面積は25%減少し、農家戸数も16%減少しました。

このままでは、今後も急激に減少する事が予想されるため、このような対策が行われることになったと思われます。

 

 一方で、私たち産地の当事者は、自分たちで解決していこうという意識を持ち、行動する事が重要と考えています。誰かが解決してくれるという意識は衰退への道を歩み、被害者意識になってしまうように思います。自分たちの業界だけでなく、他の業界でも厳しい状況のところもあると思いますが、このような中で成功している事例に学び、産地として解決への方向性を合わせていきたいと思います。

成功モデルに習う

 私たちが現在、成功事例としてモデルとしているのが、今治タオル産地の復活です。この産地の復活は、佐藤可士和氏の本によると、「”自らの本質をつかんで研ぎ澄まし、きちんと伝える”という処方箋に従って元気を取り戻した」と言われます。

 自らの本質とは「安心・安全・高品質」であり、これを産地として研ぎ澄ますということ。「きちんと伝える」とは、熊本産畳表のどこが良いのか?高級品と下級品は何が違うのか?を買う人に分かりやすく伝える事と考えます。これまで産地での研修会や消費地に出向いての研修会など行ってきましたが、まだまだ取り組みとして足りない事を感じています。皆様の声を聞きながら、これからも対策を実行して行きたいと思います。