肥後物産通信7月号「令和元年夏季産地研修第1回報告」

　7年目の刈取り研修第1回目は、関東、中部、四国、九州地方より11名の畳店様が来社されました。平年より20日程遅い梅雨入り後、6月30日から大雨が続き交通機関の遅れ等が心配されましたが、7月4日の研修当日は梅雨の晴れ間に恵まれ、それぞれのグループで刈取り作業の1日を体験させて頂きました。

　生産現場での体験に協力頂きました、赤星様、上本様、早川様、山下様には大変お世話になりました。

　勉強会は春同様、品質について学ぶ基本コースと商品提案のロールプレイングをしてお互いに気づき得る応用コースで行いました。

◎実施日：令和元年7月4日（木）～ 6日（土）

◎参加者：11名（基本コース 8名、応用コース 3名）

◎目的：生産過程の一部を体験する事で品質の説明により幅を広げ、お客様への価値提案力を高める

◎満足度（アンケート集計）

・品質勉強会：97.7%

・刈取り体験：100%

◎ワンランク上の商品販売率：89.2%

（研修2回目以降の方対象アンケート集計）

◎研修内容

　１、品質勉強会

　　　基本コース：品質の見分け方の習得

　　　応用コース：商談シーンの検証

　２、顧客管理ソフト設定方法と機能紹介

品質勉強会での研修風景

基本コース

応用コース

見分け方実践

＜コメント＞

基本コース

・勉強会については知らない事が沢山あり、大変勉強になりました。トップクラスの表を並べて見させて頂き、少しだけ自分の好み、違いがわかるようになりました。刈取り体験は今まで来れなかった事を悔やむくらい、もっと早く来たかったです。実際に自分が売っている商品がどれほどの苦労と努力で出来ているか知れました。また、生産工程が分かったのでお客様に自信を持って話す事が出来そうです。（群馬県　U畳店）

・今回初めての刈取り研修でしたが、1日の作業の流れを体験する事が出来、い草農家さんの大変さを身をもって感じる事が出来ました。この経験をお客様に対する見積もり時に生かし、より一層、国産畳表の販売につなげたいです。（岐阜県　M畳店）

・妥協する事のない管理、い草作りに懸ける熱い想い、産地を背負って行くという姿勢を非常に感じました。この思いを改めて伝えていきたいと実感致しました。座学にても品質管理の重要さを実感しました。（埼玉県　G畳店）

・前回の研修から今回の研修までの間に思った疑問点が解って良かった。刈取り体験では産地の状況や生産者の方と話が出来て良かった。今後のい草生産者の減少数に悲しくなった。問屋さん、生産者さんと今後どのように取り組むか最大の問題点になる。（神奈川県　M畳店）

・以前より噂で聞いていましたが本当に来て良かったです。後継者の息子に国産（熊本産）い草の事を勉強させたいと思い、私も参加させていただきましたが、私も沢山の事を学べました。（神奈川県　N畳店）

・ヒゲの長さが長いほど良いと思っていましたが、一概にそうではないとがわかり勉強になりました。特に「植物は何でも根元が強いので、根元を使った敷物は強い」という言葉は考えてみれば、あたり前なのですが目から鱗でした。刈取り体験は非常にきつかったですが、とても勉強になりました。（福岡県　S畳店）

応用コース

・見積もりシュミレーションをして、自社で取扱商品の違いをしっかり理解する事や、良い物の良さしっかり伝えられる事が良い商品を選んでもらうポイントだと感じた。刈取り体験では山下さんのところ行かせてもらいましたが、1つ1つ手作業で本当に苦労して作られていると身をもって感じました。良い畳表はなぜ良いか、体験して感じた事をお客様にしっかり伝え、納得して頂き満足してもらえるようにしたい。（香川県　M畳店）