価値観

 1、凡事を徹底する

 大変高度な能力を備えた事業家や、スポーツ選手も、これらが徹底されていなく身を沈めた人たちが数多くいると思います。 凡事徹底は山の裾野を広げるようなもの。一方、これら裾野が狭く、高度な技術や能力を持つ事は、ビルのようなもの。地震などで崩れるかもしれませんが、裾野の広い人は、色々な事があってもブレる事なく、高い成果を長期に渡って築きあげる事が出来ると考えます。

 

(1)約束を守る

 約束を守る努力を続ければ、約束を守る人たち(顧客や仕入れ先)に囲まれる事になると思います。出張で訪問しても不在という事は少なくなると思います。「はい」と言って実行が難しければ相談しましょう。

「熊本産の仕入れはあなたに任せた」と言われるよう日常から約束事は守りましょう。

 

(2)嘘はつかない

・仕事では失敗は付きもの。大切なのは同じ失敗をしなよう努力する事です。

・同じ失敗をしないためにも、関係者が集まる事がありますが、かっこ悪くても勇気をもって当事者は真実を語りましょう。原因が分かり改善策の質が高まります。素直である事が重要です。

 

(3)挨拶をする(顔をみて挨拶していますか)

(4)清潔感のある身だしなみ(銀行員を一つの基準としましょう)

(5)ルールを守る(ルールを変えたいときは話し合いましょう)

(6)大きな声を出す(ボソボソ言うのはお客への信用が薄れます)

(7)体を張る。陰口を言わない(意見があれば堂々と言いましょう)

(8)準備を大切にする

・最高のプレーをするためにも準備に力を入れる事。

・プロスポーツ選手の試合前の準備のように、開始の合図と共に最高のプレーが出来るよう準備する。

 開始の合図がなっても、「何からしようか?」というチームは姿を消すものです。

・球技でも格闘技でも、開始と共に最高のプレーをみせます。その開始され限られた試合時間で基本的に評価され、報酬が決まるものではないでしょうか。

・現在、メンバーの半数はプロスポーツ界と同じように年俸となっています。スポーツ界も産業界も、プレーヤーとして、準備や自主トレーニングの重要さは同じと思います。

・プレーが終わったらさっさと帰り翌日のために体を休めましょう。

 

 2、自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ

・「業界が悪い、不景気だ」「誰が悪い」などと業績が悪いことを周りのせいにしてはいけません。

・火から風が起きるように、物事は内側から外にという原則があります。(易経:風火家人)

・事業を行う視野を広く持ち、社会や人に役立つ研究開発を行い、可能性にチャレンジし人並み以上の努力をしましょう。

・これによって、明るい将来像を描ける自分になるよう、自らを変えよ。

 

 3、公私を分ける。大所高所から判断する

・「個人的にお世話になっている顧客だから安く売る」とか「個人的にお世話になっている農家だから少し高値で仕入れる」とか、個人的な事で、販売や仕入れを誤ってはいけません。

・誰が見ても、また振り返っても恥じない行動を一人ひとりが行う事です。

・これらが磨かれると、安心して高度な仕事を任せられるようになります。

・一人ひとりに権限を移譲していく方針なので、公私を分け、大所高所から判断する力をつけましょう。

 

 4、浮利を追わず

・農産物の流通は偽装しやすいものです。

・着色、産地偽装などで買い手をごまかす事で、利益をあげる事は出来るかもしれません。これらで得た利益を「浮利」と考えます。

・利益は人に例えると血液のようなもの。足りなければ死んでしまいますが、血液が増える事を目的に生きている訳ではありません。

・人や社会に役立つ価値をつくり、活動を継続するために利益(血液)は必要という位置付けです。

 

 5、同業者に対してはお互いを高め合う関係でいましょう

・スポーツはお互いに競い合うから、よりレベルの高いプレーが出来るようになり、その素晴らしいプレーを見るために、観客はお金を払って見に来ます。

・私たちも同業者がいることでよりレベルの高い価値を創り出し、その価値にお金を払ってくれる顧客が生まれるものです。

・他社をけなして販売するなど、あってはならないことです。

・スポーツマンシップのように、お互いを高め合う関係でいたいものです。

・ネット環境の高度化など環境の変化により、農家が直接畳店へ販売する事も行われていますが、この事で競合しているのであれば自分たちの創り出す価値はまだ努力が足りないと考えるべきです。