■産地状況
6月11日梅雨入り発表がありました。昨年は5月11日と早い梅雨入りでしたが、今年は平年より7日遅れとの事です。新草の生育状況ですが、早刈り品種の涼風は伸びもあり順調のようですが、中間刈りから遅刈り品種のひのみどり・ひのはるかでは、やや短いとの声が聞かれます。今年5月の気候は晴れの日は多かったのですが、朝・夕が肌寒いと感じるほど気温が低くかった事が生育の遅れに影響しているようです。梅雨に入った事で、新芽の伸長による今後の回復を期待したいところです。
涼風:46%、ひのみどり30%、ひのはるか13%、夕凪・他11%
畳表の生産は刈取り間近と梅雨入りした事もあって、一部の生産者を除いて休止されるところが多くなっています。生産休止後は田植えやい草の成長に合わせて網上げ作業を行い、6月25日頃から全般に刈取り作業が始まります。
刈取り後の製織再開は早いところで7月下旬、全般には8月苗の植え付けが終わるお盆明けからとなります。
■カビ対策実験と折ジワの経過報告
社員5名の自宅と会社2階和室の畳替えを行いました。社員5名の家の特徴、生活スタイルは、高気密高断熱の家や夫婦共働きで締め切りの部屋など様々で、その中で無理がない範囲で「換気と掃除」を心がけて経過観察しています。
6月11日に梅雨入りとなりましたが、今のところカビの発生報告はありません。
・品種による退色や耐久性の違い観察するため様々な畳表を使用しています
・会社2階事務所では6年経過した畳表で裏返しを行い、どれくらいの期間で同じ色合いになるかも観察中です
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折ジワの変化について
・B宅では敷き込み後12日が過ぎて、ほぼこの時点で消えました。この畳表の重量は2.9kg/枚です
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■せとなみ栽培の経過報告
5月現地検討会
日時:5月2日(月)8:00〜10:00
参加生産者:8名
講師:森崎 様(熊本県農業普及所、い業研究所に勤務され、長年い草・畳表の高品質化や普及・指導に関わってこられました。幅広い知識で2月産地研修やせとなみ栽培にもご協力頂いています)
栽培指導に森崎様をお迎えして、8名の生産者の方々とせとなみの生育状況を見ながら意見交換する現地検討会を行いました。現在生育中の2ケ所の圃場と今季植え付けする畑苗の様子を見て廻り、最後に会社で質疑応答を行いました。
森崎様からは根を見た現在のい草の状態や、せとなみの品種特性、先刈り前後の肥料や水管理を指導頂き、また生産者それぞれの経験談などを含めて意見交換する事ができました。若手生産者の方からは「改めて勉強になりました。参加してよかった」との声を頂きました。
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6月生育状況
圃場A
圃場B