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肥後物産通信8月号「2021年 新草収穫状況」

 新草の特徴・品質について一部の生産者の方々となりますが聞いてみました。

今年は平年より20日程早い5月15日の梅雨入りとなった事から、日照不足による新芽の出芽と伸長の遅れが心配されました。収穫を終え、全般には例年より10cm程短く、長い率は低い傾向ですが、硬質で根白は少ない。との声が多く聞かれました。

 

◎新草の特徴として

  • 長さは150cm前後。涼風は他の品種より若干長い傾向
  • 収量は平年作より1〜1.5割減
  • 全般に実入りが良く硬質で、根白は殆ど見られない
  • 梅雨入りは早かったものの、7月の降雨日数は少なく空梅雨傾向だった事から、一部の遅刈り圃場では、先枯れの目立つところもある

生産者の声(インタビューにご協力頂きましてありがとうございます)

 

地区:龍峰地区 I氏(作付 180a)

品種:ひのみどり 180a

長さ:160cm前後

硬さ(実入り):良い

収量:平年作並み(360貫程)

根白:少ない。

その他:後半になるほど先枯れがあった

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地区:宮原地区 A氏(作付240a)

品種:在来種60a ひのみどり130a ひのはるか50a

長さ:150cm前後

硬さ(実入り):昨年より良い。在来種は少し柔らかい

収量:平年より1割程減

根白:少ない

その他:先枯れは少なかった

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 地区:龍峰地区 M氏(作付110a)

品種:ひのみどり110a

長さ:150cm前後

硬さ(実入り): 良い

収量:平年より1割程減

根白:殆どない

その他:先枯れが少しあった

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地区:竜北地区 U氏(作付205a)

品種:夕凪/20a ひのみどり/185a

(早刈り)

長さ:平年並み 155〜160㎝

硬さ:今年は梅雨入りが早かったものの、あまり雨が降らず、晴天の日が多かったので、例年よりい草は硬かったです

収量:若干少ない感じでしたが、ほぼ平年並みです

(中間刈り)

長さ:平年並み 155〜165㎝

硬さ:雨はそこそこあったものの、やはり年廻りなのか、例年より硬かったです

収量:ほぼ例年並みでした

(遅刈り)

長さ:平年より少し短め 150〜160㎝

硬さ:平年に比べると硬い草でした

収量:平年より、およそ1割少なかったです

その他:我が地区全体を見ると、長さは例年に比べて少しだけ短め、収量も少しだけ少なめでしたが、皆さん硬いい草だと仰ってます

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地区:金剛地区 H氏(作付130a)

品種:涼風

長さ:150〜160cm前後

硬さ(実入り): 良い

収量:平年より1割程少ない

根白:気にならない程度

その他:早刈りはまずまずの長さだったが、中間刈りからは短かった。長い率が悪いので、本間類は去年の半分くらいかもしれない

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地区:鏡地区 U氏(作付 70a)

品種:ひのはるか 70a

長さ:150〜160cm前後

硬さ(実入り):良い

収量:例年より2割まではないが少ない

根白:ほぼない

その他(特徴他):収量は少ないが長さはまずまずで先枯れ根白も気にならないので表の品質が良いと思う

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地区:鏡地区 Y氏(作付 160a)

品種:ひのみどり 160a

長さ:150cm前後 例年より一握り短い

硬さ(実入り):良い

収量:2番目の田圃は例年より1.5割減。1番目と3番目(最後)の田圃は例年並み

根白:ほぼない。先枯れも殆どなかった

その他(特徴他):い草は短ったが重さはあった。根元が少し硬すぎるかもしれないので、縁際の目詰まりに注意して製織したい